HONDURAS
2012年以降、気候変動の影響によりコーヒーの生産量が減少しています。特に、気候変動に対応したコーヒー栽培を実施していない区画では、その影響を強く受けています。一方で、気候変動に伴う病害虫の増加もあります。基金により、新しいコーヒーの苗木を植えて農作物を多様化することで気候変動の影響に備え、果樹や建築用の材木などでの森林の再生を行います。
COLUMBIA
気候変動の影響は、過剰な雨や急激な温度変化による農作物への影響だけでなく、道路インフラにも及んでおり、コーヒーやその他の作物の輸送や保管のための資材の入手がさらに困難になり、生産コストが過剰に上昇しています。基金で土地の肥沃化に取り組み、その他にも生産やマーケティングに必要なものを購入します。
NICARAGUA
コーヒー栽培の収穫量と品質の両方を脅かす一連の出来事がありました。気候が変わりやすく、コーヒーの開花時期に重大な影響を及ぼしています。そのため、気候変動への予防と適応の両方を同時で進める必要があります。この基金は、気候変動への備えとして、強い品種のコーヒーの苗木や、果樹や林業などによる多様化のために使います。
PERU
毎年20ヘクタールの土地へ森林種を導入し、農業と林業を複合したアグロフォレストリーのシステムにより、局所的な気候条件を生み出すことで、コーヒーの生産量と味わい深い品質を向上させるほか、雨季の地滑りの回避、渡り鳥の誘致、土壌の浸食や劣化の防止に取り組んでいます。森林種の管理、アグロフォレストリー・システム、森林保全、気候変動に配慮したコーヒー農法について訓練を受けます。また、農薬の使用を控えること、廃棄物の管理、農園プランニングなどの環境対策を学びます。